赤松明彦のバガヴァット・ギーターを読む


スポンサードリンク
ウグイスカグラ『水葬銀貨のイストリア』

ギーターの中で、戦いに明け暮れていたアルジュナは、敵に身内や親しい人物がいるのを見て、「家族親戚を殺せばカーストによって定められた冠婚葬祭を行えなくなる。そうすれば地獄に行ってしまう」と戦いを躊躇う。それにクリシュナは
「一切の義務(dharma)を放棄して、ただ私のみに庇護を求めよ。私はあなたを、すべての罪悪から解放するであろう。嘆くことはない」(18・66)と返す。
シモーヌヴェイユアルジュナに、選択不可能な者の苦悩を見たという。この社会は自由だ平等だと言うが、なかなか人は自由には生きられないものだ。欠乏や恐怖からの自由とか。 https://www.amazon.co.jp/『バガヴァッド・ギーター』―神に人の苦悩は理解できるのか-書物誕生―あたらしい古典入門-赤松-明彦/dp/4000282867